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これによれば、全体の46.2%が円安は業績にとってデメリットが大きいと回答している。それに対してメリットのほうが大きいと回答した企業はわずか7.2%に過ぎない。

『財政破綻に備える』  今なすべきこと

古川元久  ディスカヴァー携書   2015/6/18

日銀のジレンマ~出口の見えない異次元の金融緩和~

・かつては民間金融機関に加えて、GPIFや郵貯などが国債を買い支えてきたが、今は、日銀がその役割を担っているという話をした。日銀はどんな高値でも国債を大量に購入するから、長期金利は上がらない。では、いつまで量的緩和を続けるのであろうか。

 本来、日銀の金融政策の目的は、物価の安定であるから、仮に目標である物価上昇率2%を達成したら(この目標自体、達成は容易ではないが)、もはや日銀が国債を買い続ける必要はない。2%を達成したのちも、国債を買い続けたとしたら、それこそ金融政策としてではなく、政府の借金を賄うためにお金を刷って国債を買う、財政ファイナンスだと認識されるだろう。

 

・だから、いずれは、米国のように、日銀も出口を考えなければならないが、それは量的緩和を絞ることであり、日銀が国債を買う量を減らすことを意味する。健全化のためにはそうしなければならない。リフレ派の人たちも、物価が2%を超えれば、日銀はもはや国債を買い続けなくてもいいと言うかもしれない。

・したがって、仮に日銀が出口戦略を実施した場合には、皮肉ではあるが、それが金利上昇のトリガーとなるのである。

 金利が上がれば、これも前述したように、金融機関の保有する国債の巨額の評価損から金融危機を招いたり、政府の利払い費の急増から財政の急激な悪化を招き、現在潜在的に抱えているさまざまな問題が顕在化し、それこそ財政破綻につながっていくだろう。

 

・だから、少しでも金利が上がりそうになれば、また日銀が買う。それで金利を抑える。どんどん買い増すしか他に方法が見当たらない、ということになることは必至である。今は物価上昇率が2%になったら国債購入額を減らしてもいいと言っている人たちも、そうなったらきっと日銀に国債を買い続けろと言うに違いなく、日銀は政治的にも猛烈なプレッシャーを受けることになるだろう。

 専門家や関係者と話をすると、多くの人が同じ概念を持っていることがわかる。それは、「もはや、どう考えても出口はないのではないか」ということだ。つまりは、日本は戻ってこられない道に入り込んでしまったのではないかという心配だ。

・この先、日銀の行きつく先はどうなるのであろうか。

 結局、低金利のままでは、誰も国債を買わないから、ひたすら日銀が国債を買い続けなければならなくなる。するとそれだけ市中に通貨が出回るわけだから、通貨価値はどんどん減っていく。大幅な金利上昇、大幅なインフレが起こるマグマはどんどん溜まっていく。

 いったい政府が発行する国債をすべて中央銀行が買うような国家を誰が信頼できるだろうか。そうなったら財政ファイナンスだと思われ、日銀の信用は失墜する。国債の格付けは下がり続けるだろうし、破綻すれば、通貨は暴落するから、その前に円建ての資産は投げ売られる。結局、日銀がいくら国債を買い続けても、やがては崩壊の道をたどることになるだろう。

 

・だからこそ、私たちが今から考えなければならない対応は二つある。

 一つは、日銀が出口戦略を進めようとした場合に、金利が上昇するのは巨額の財政赤字がリスクプレミアムとして金利に上乗せされるからでもあるので、それだけで金利上昇を回避できるかどうかはわからないが、少なくとも財政の健全化を具体的、かつ、強力に進めなければならないということだ。

 もう一つは、万一財政が破綻した時でも力強くしなやかに生き抜くことができるような社会構造を今のうちから作っておくことだ。

はたして円安は日本にとって好ましいのか

「円安は善、円高は悪」は時代遅れの発想

・安倍総理のいうように「輸出」という観点で考えれば円安は好ましいが、逆に言えば円安は「輸入」の際には日本が弱い立場に追いやられることを意味している。また輸出企業といっても、国内で原材料を調達して国内だけで生産をしている企業が今どれだけあるだろうか。実際にほとんどないのではないだろうか。海外から原材料を輸入して国内で生産して、その製品を輸出したり、そもそも海外で最初から生産を行なったり……。そういう企業がほとんどではないだろうか。だからこそこれだけ円安が進んでも輸出はほとんど増えていないのだ。

 アベノミクスが目指す円安による輸出増は、確かに国内で生産して海外に輸出することが主だった昭和の時代、それこそ高度経済成長の時代であれば、大幅に円安が進めば、それより大幅に輸出も増加することを期待することができただろう。しかし、時代は大きく変わったのだ。

帝国データバンクが全国10583社を対象として行った円安の影響についての調査結果が151月に発表された。これによれば、全体の46.2%が円安は業績にとってデメリットが大きいと回答している。それに対してメリットのほうが大きいと回答した企業はわずか7.2%に過ぎない。

通貨の価値は国力を表す

・こうした例を見れば、通貨の価値は国家の信用力や国力を示しているということがいえる。したがって国家として考えれば、基本的に通貨の価値は少しでも高い方がよいと考えるのが国家の指導者としては当然だと私は思う。目先の輸出や海外からの観光客の増加は確かに魅力的に見えるかもしれないが、通貨安は長い目でみればじわじわと国力を落としていることにほかならない。

円安進行が招く国力の低下

・この円高トレンドから円安トレンドへの為替相場の長期的トレンドの転換は、今後、日本社会にさまざまな形で大きな影響を及ぼしてくる。その影響を最小限に食い止めるためには、これまで無意識のうちにビルトインされていた、円高トレンドを前提とした私たちの生活様式やビジネスモデル、政策等々、あらゆるものを見直していかなければならない。さもなければ今後、円安の進行とともに日本の国力は衰え、国民の生活水準も低下していってしまうだろう。

<自立した地域社会が日本を救う>

・都会が田舎に頼るのは、実際にはこうした危機のときだけではない。都会の人たちがふだん使う電力や食べるものの多くは田舎でつくられている。またそもそも、都会がこれまで繁栄を続けることができたのは、田舎から人をどんどん引き寄せてくることができたからだ。

 つまり都会は、都会だけでは生きていけないのだ。もちろん田舎も、田舎だけでは生きていけない。都会と田舎は、両者が共に共存して初めて、互いに繁栄できる。いま「消滅自治体」などという言葉に象徴されるように、日本の中から田舎が消滅し始めているが、こうした状況がこのまま進めば、それはいつか都会の衰退、消滅にもつながっていくのだ。

 そうならないために必要なこと。

それはさまざまな形でふだんから都会と田舎とをつなげていくことだと私は思う。


■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

・アベノミクスで金融緩和をして円安誘導政策をとりましたが、インフレターゲット2%の達成は原油価格が半分となり、難しい状況になりました。意外なことに帝国データバンクの10583社の円安の評価もネガティブなものになっています。著者は、「円安は進んでも輸出が伸びていない」と問題点を指摘していますが、インフレターゲットも現実的ではないようです。国民の生活実感を考えた場合、やはり「強い円」のほうが国や国民にとっても望ましいようです。財政ファイナンスは、政府の紙幣発行権の問題になるようです。国債がほとんど国内消費されていますので、ギリシャと同列に懸念する必要はないようです。財政破綻の極論をするエコノミストは少数説のようです。しかし、リスクを全く否定することもないようです。

・amazonの「本」に「アベノミクス」といれますと、765件の書が分かります。2年も経ちますので最近ではアベノミクスを否定する本が増えているようです。円安誘導政策の限界が見えだして、円高誘導政策に転換すべきだというエコノミストも増えているようです。

・消費税や財政問題、社会保障制度の改革は、これからもおおいに議論されていくと思えます。安全保障法制も国論を2分したままのようです。今後、具体化する過程で違憲訴訟が出てくるかもしれません。「消滅自治体」の問題も深刻で、都市との繋がりで地方創生の政策が重要になるようです。この本によると「元国家戦略担当大臣、民主党きっての政策通による国民への警鐘と呼びかけ」ということのようです。異次元の金融緩和でも、アベノミクスでも経済成長も回復しない、困難な日本経済のようです。このようなときこそ国家経営の実務に精通したテクノクラートの「国家改造計画」が求められています。24日、安倍首相は、「1億総活躍社会」を目指すと表明し、1、国内総生産(GDP)600兆円の達成。2、子育て支援拡充。3、社会保障改革に重点的に取り組むと訴えましたが、道のりは険しいようです。

・政治家は選挙民の対応に追われて、勉強ができないそうです。「それこそ税金の無駄遣いを止めて、司法・立法・行政の大胆なリストラを断行すべきだ」そうです。いつまでも「政治が遅れている」ということでは複雑化する社会問題に対応できないでしょう。「決められない政治」と言われた時代から「仕事をする。結果を出す」という基本的なことがもとめられているそうです。


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・ブログ名称 UFOアガルタのシャンバラ

日本は津波による大きな被害をうけるだろう

・第2のブログ名称:UFOパラレル・ワールド

「神の国か?」「人類の原郷か?」 「天上のエルサレムか?」・・・・・・・・・

「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の殖民星が、地球か?」、「ネガティブのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こるのだろうか?」

「金髪碧眼のノルディックが住んでいたアガルタのシャンバラ情報の集大成を目指す・・・・・・・・・・」「金星蛇人と火星霊人の戦争はその後どのように展開したのだろうか」
「日本民族の神話の原郷『高天原(たかまがはら)』は、『都市型の超巨大宇宙船』なのか!?」「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔なのか」
「小人族のグレイの母船に同乗する金髪碧眼のノルディックは、”悪魔の王””ルシファー”なのか?!」

「円盤は神人や異人、悪魔の乗り物なのか!?」「天使は神の秘密諜報員なのか」「神は最初のフリーメーソンなのか」

UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象なのか。UFO問題とは、人間にとっての死の問題を解くことなのだろうか。UFOはフリーメーソンの創作なのか」

「全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球に来ているのだろうか」

「イルミナティなどのフリーメーソン組織に入ると神に会えるのだろうか」

「国際連合の設立に動いたキリストの星、アプ星人とは」

「人は皆、記憶喪失の異星人だろうか」

「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」

「セドナ上空に見えないエーテルのシティが滞空するのだろうか」


by karasusan | 2015-09-24 22:04 | その他 | Comments(0)