マリアが深いトランス状態で受けるメッセージは地球から65光年の距離にあるアルデバラン星座の中にある二重恒星系の一つアルファ・タウリ惑星に住むアーリア人から来るものだった(1)

『異星人か超次元的存在か インヴィジブル・マスター

地球人類史を導く者たち』

     プリンス・レオ・ザガミ × ハル・ヤマノウチ

ヒカルランド    2013/8/23

<中世には「マスター探し」が禁止された>

・人類を指導する使命を持った真の導師がどこから来るのか?と云う関心は「神秘学」とか「イニシエーション」とか呼ばれた伝統の中で息づいてきたものだ。それはギリシャの、又はアレキサンドリアの痕跡に見出され、ヘブライのカバラに伝えられ、グノーシス主義に継承され、スーフィーの神秘哲学の中に遺伝している事を父が示唆していたから、私はこの方面に格別の好奇心や尊敬を持つことになった。

・ローマ・カトリック教会の異端追及に対して、真の「マスターたち」は力には力で抵抗するようにけしかけるような事はしなかった。研究家たち、アデプトたちの思考に秘かにインスピレーションを与え、時には「高貴なる旅人」の姿をとって、志ある錬金術師たちの薄暗い工房を訪れた。すると錬金術師たちは夢を見たり、ヴィジョンを見たりして、寓意的な著作をものにした。気がついて探した時にはもう、あの不思議な訪問者はどこへともなく消えていった。

・同じ頃、知識人の間に大きな反響を巻き起こした<薔薇十字団>の伝説は、その頂点にある9人の賢人たちの委員会が地球を代表して、「インヴィジブル・マスター」と繋がっていたとしていた。

・その当時から常に彼らは霊的な存在に導かれていると確信していた。ただこの事はイギリスのフリーメイソン組織の秘密中の秘密とされていた。それ以前にも、イギリスでは例えばフランシス・ベーコンの小説『ニュー・アトランティス』には神秘的な離れ島が登場するが、この島の住民たちは、人類を変化させる刺激を与えていた。現代の我々にはベーコンが描いたベンセレムがただの離れ島でないと勘づくのは難しくない。

<「不老不死」の怪人、サンジェルマン伯爵>

神智学では非物質次元に存在する「インヴィジブル・マスター」たちの直接の導きのもとに、人類を啓発する使命を持って活動するのが「アセンディッド・マスター」だ。その一人としてサン・ジェルマンは既にフランシス・ベーコンの肉体を持って出たとか、実証できるはずはないが、何かを感じさせるエピソードが生まれるべくして生まれてきた。

<「世紀のヤマ師」カリオストロのコンタクト体験>

<<イルミナティ>の真の大導師はカリオストロだった>

<カリオストロの「インヴィジブル・マスター」はエノクとエリア>

<コンタクティー、シラグーサは語る>

・訳者解説:イタリアにおける宇宙人とのコンタクトの草分けはエウジェーニオ・シラグーザで、1962年にエトナ火山の中腹で円盤を見て以来何度も宇宙人に会って様々な情報を得、<宇宙同胞研究センター>を設立して、彼らのメッセージの普及に努めた。マウリッツオ・カヴァーロ、ジョルジュ・ボンジョヴァンニなどのコンタクティーたちは彼の友情と薫陶を受け、彼のメッセージは広い階層の人々を納得させた。

<あなたのエネルギーを吸い取るエグレゴーレのメカニズム>

「エグレゴーレ」、それは同じ考え方や感じ方をする人々、同じ信条や信仰を持った人々の想念や意志が集まり、やがて生命を持ったかのように振る舞うようになるものだ。そのような思念は長く継続するほど力を蓄える。人口に膾炙するほど、引用され言及されるほど、伝統となって歴史を経るほどにエネルギーが膨らんでいく。人々の意識の次元に、または無意識の次元に拡大していく。

・異次元からの導きと惑わしの歴史がついにここに明らかになる。異星人、超次元的存在はエグレゴーレによって人類を操る。イルミナティはヴァチカンとイエズス会の事である。イエズス会がイルミナティの中核である。イエズス会は改宗ユダヤ人マラーノの組織である。イエズス会は地球上を奴隷と搾取のエグレゴーレに染め上げてきた。秀吉、家康の時代までは日本独自のエグレゴーレが日本を守ってきた。幕末・明治維新でついにイエズス会のエグレゴーレは日本への侵入を果たした。イエズス会のエグレゴーレはフリーメイソンに姿を変え、お雇い外国人として日本に入り込んだ。天皇一神教はイエズス会の侵入と親和した。山本五十六を見よ!太平洋戦争は日本とアメリカの共同作戦だった。敗戦でついに日本のエグレゴーレは奴隷と搾取のエグレゴーレにからめとられた。日本は、日本の舵取りを他国に委ねる事をやめられる。日本はその独自のエグレゴーレに回帰出来る。ロスチャイルド、ロックフェラーのその向こうに異星人、超次元的存在を見よ!異星人、超次元的存在の策略はエグレゴーレの形成にあると知れば、日本は操りから脱却出来る。地球の未来は日本のエグレゴーレ復活にかかっているのかもしれない。

闇の「インヴィジブル・マスター」たちと繋がったナチス

<ヴリル協会の金髪のチャネラーたち>

・ナチスの内幕の帷の奥のオカルト的なアングルには「ヴリルの貴婦人たち」と呼ばれた女性霊媒が居た。

・さて、『ヴリル、来るべき種族』では地球内部に空洞があり、そこに住む人種が優れた文明を持っている。彼らのヴリルは我々から見たら奇跡的な力を発揮する。彼らは長身で金髪で碧い目をしており、未来のある日に地上に現れて地球人を導くであろう。こう聞いただけでもこの小説が後のナチスの神話形成に繋がっている事は疑いがない。

・その場でゲルノーは水瓶座の新時代について語り、銀河中心から由来する聖なる光が人類の意識の飛躍的な向上をもたらす、と説いた。銀河の中心にあるブラック・ホールから出たエネルギーがついに地球に到達し、ヒンドゥー神話で「カーリ・ユーガ」と呼ばれた暗黒の時代がついに終わりを迎えるのだと。そして彼ら結社が秘蔵する情報によれば、その光が地球を打つのはザルツバーグとベーシテスガーデンの近くのウンテルスバーグの山地だと云う事で、これが理由で後にヒトラーはここに別荘を構えることになる。

 そして1921年、セボッテンドルフ「男爵」とハウスホーファーに率いられて<ヴリル協会>が発足した。ドイツのオカルト研究家と霊媒たちの組織となり、イギリスの<黄金の夜明け結社>とも緊密な関係にあった。

・美貌のマリア・オルシッチはクロチア人の父とウィーン出身の母の間にザグレブで生まれた。霊媒としての類希なる才能を見出されて<トゥーレ協会>の創立者セボッテンドルフ「男爵」に紹介される。その時美貌の霊媒が男爵に言った。救世主サルゴンがアトランティスの末裔たちに古の栄光を奪回するであろう。それは他でもない、アドルフ・ヒトラーだと。

マリアが深いトランス状態で受けるメッセージは地球から65光年の距離にあるアルデバラン星座の中にある二重恒星系の一つアルファ・タウリ惑星に住むアーリア人から来るものだった。彼らは遠い過去に地球を訪れ、文明をもたらし、アッカド帝国を築いた。史上初の大帝国である。その時の皇帝がサルゴン1世だった。実は「ヴリル」と云う言葉も古代アッカド語のVRI-ILから来ており、「神に近い」と云う意味だ。

 

その後も霊媒たちはアルファ・タウリのアーリア人からメッセージを受け続け、彼らが地球に来たのはアルデバラン星座が拡大を続けて、その直径が太陽の38倍にも達し、水素が尽きてヘリウムが融解し始めたからだ。そこでアーリア人たちは50万年前に故郷の惑星を棄て、新しい星を求めての旅に出たと云う。アーリア人は霊媒を通じて、彼らの惑星は二重恒星系だと明言していたが、興味深い事に1997年になって褐色惑星が発見され、アルファ・タウリが確かに二重恒星系だった事が確認された。これを見ると、霊媒たちはただただファンタジーを創作していたわけではなさそうだ。  

・「それは別次元からやってくる訪問者たちだ。それが霊媒的な素質のある人々を憑依した、デーモンが去った後の彼らは極めて平凡な人間に過ぎなかった。ヒトラーを支配したのはこのような力、地獄的とも言える力だった。ヒトラーはそれに体を貸していたに過ぎない」これはヘルマン・ラウシュニングの証言、2008年に出版された『ヒトラーとの対話』にある。ラウシュニングの著書に対しては疑問・批判も多いが、史実と合致する点が多く、考慮に価する。そしてここからも、ヒトラーが別次元の力に操られていた事が浮き彫りに「なってくる。それは我々普通人の目には極めて純粋な悪、はばかる事を知らないカオスの力と見える。

<日本を取り込もうとして果たせなかったイエズス会>

・グアテマラの元司教ジェラール・ブッファールは「<イルミナティ>と<新世界秩序>を精神的に導いているのはヴァチカンである」と断言した。

・そのヴァチカンを操っている「インヴィジブル・マスター」は誰か、はっきり押さえている人は多くないだろう。

 これについて初めてはっきりした見解を示したのはドイツのケルン出身の魔術師ハインリッヒ・コルネリウス・アグリッパだった。彼の主著『隠秘哲学について』で彼は非人間的知性、スピリット、デーモンについて、整然とした見解を提示した。彼は占星学の黄道12宮のそれぞれに天使と悪魔を関連づけたが、悪魔の最初のカテゴリーは「プセイドデイ」と呼ばれる。訳せば「偽神」で、崇拝されたがり、犠牲を要求する。このカテゴリーに属する悪魔のトップはベルゼブブで、『旧約』や『福音書』のも登場し、イエスを誘惑しようとしたりもした。

・「イエズス会」や一部のフリーメイソンを裏から操っている<イルミナティ>の最も陰険な策略は、歴史を好きなように書き換え、真実を隠蔽し、国全体、国民全体を偽りのシナリオの中に包み込む事だ。すべてを手に入れた者が最後に欲するのは権力だが、その権力を手にするために、彼らは歴史の裏に隠れて闇の脚本を創作しては実行するのだ。

<イルミナティ>の正体は<イエズス会士>である

・<イルミナティ結社>の陰謀についてかなりの事を知っている人に向かって、その背後には<イエズス会>があるのだと言うと、必ず困ったような顔をする。<イエズス会士>とは黒い制服に身を包んで、壁にくっつくように歩いている神父たちの事だと云うイメージが植え込まれてしまっているのだ。一目見て聖職者だと分かるような服装をして歩き回っているために、彼らの二重性がうまく隠されてしまう。

・今私が話しているのは上の方の<イエズス会士>の事だ。下の方の連中は絶対服従する兵士たちのようなもので、どんな命令にも従うのだが、会の秘密には参入していない。会の秘密に参入するのは、15歳から20歳までの準備期間を通じて、40人に1人の割合で選抜される精鋭に限られる。

<イエズス会>の膨大な財産がどこから来るのか、多くは不明だが、イタリアのマフィアのコネクションを辿っていけば、彼らが麻薬や売春と関わっているのが明るみに出る。ちょっとディヴィッド・アイクが至る所に「レプティリアン」を見るのと似た感じになってしまったけれど、事実に指を指す時が来ているのだと私は思う。事実を示された後でどんな姿勢をとるかは個人の自由だ。

・<イルミナティ>の陰謀論と云うとロスチャイルド財閥などの国際金融権力に狙いを定めるのが常だが、<イエズス会>の重要さについてはまったく見逃されている。彼らは19世紀に、「反ユダヤ主義」を流行させて、世間の不満をユダヤ人に集めて「ガス抜き」させた。「反ユダヤ主義」のパンフレットの当初のものは<イエズス会士>が編集していた。その後で彼らは「人種差別反対」運動に力を入れる。このように、彼らは対立する議論の療法の側に身を置くのだ。「統治するために分割する」のだ。

 例えば「シオン賢者の議定書」を広げたのは<イエズス会>だ。この偽文書が世界中の注意をユダヤ人に向けて、ユダヤ人が格好の身代わり御供、贖罪の山羊になっていった。しかしこの陰謀の張本人は<イエズス会>

的<イルミナティ>の、力あるユダヤ人であったのだ。

欧米を支配してきたインヴィジブル・マスターたちが日本を完膚なきまでに叩きのめしたし、これからもそうし続けるだろう。しかしながら日本人は自らの誇り高きアイデンティティを取り戻せるのだ。私はその方法を伝えたくてこの本を書いた!

ジョン・F・ケネディはアメリカ合衆国で初めてローマン・カトリック教徒の大統領だった。しかし彼は<イエズス会>の重鎮フランシス・ジョセフ・スペルマン枢機卿が推薦していたヴェトナム戦争を終息させようと意図し、CIAがヒトラーの秘密警察SSの延長に過ぎない事を認識して、その闇の権勢に挑戦したために、ご存知のように暗殺された。

<山本五十六はなぜ「真珠湾奇襲」に固執したのか?>

・カトリック教徒は一つの同志の集団で、聖職者たちはまた一つの別の組織に属する。さらに、<イエズス会>はまた別の集団であり、これが前の二つの上に君臨する。私は個人としてカトリック教徒に対して何の反感も持っていないが、読者の意識がより鮮明になるのが私の望みだ。

<イエズス会士>はシオニストや欧米の<イルミナティ>と同様に、長きにわたって日本を包含しようと試み続けてきた。日本の政府を抱え込むだけでなく、国民までを日本外の君主国の配下として取り込もうとして画策してきた。

『『世界の秘密結社』がよくわかる本』

レッカ社  PHP文庫    2008/11/4

<グノーシス派>

・邪悪な世界から逃れ、英知による救済をめざした思想集団。

<この世はとてつもなく邪悪な世界>

・グノーシス派には、さまざまな諸派があり、指導者の数だけ派が存在するといわれる。

・異端視されたため、圧迫を受け地下に潜った秘密結社である。

「グノーシス派」とは、ギリシア語で、「知識」もしくは「認識」といった意味を表す言葉だ。

・グノーシス主義では、真の霊性を得るための方法論の違いからさまざまな諸派が存在した。

・共通する特徴とは、自分たちの生きるこの世は、堕落しきっており、「救いようがない邪悪な世界」という前提に立つということだ。また、ゾロアスター教のように善悪の対立する二元論を唱えるのも特徴である。

<グノーシス主義が導き出した答え>

グノーシス主義の根幹を成す、二元論と世界は悪であるという思想は、デミウルゴス(悪の創造主)という神話に象徴される。はるか昔に、善の至高神とデミウルゴスが戦った結果、デミウルゴスが勝利を収め、世界の創造主となるというものだ。

勝者のデミウルゴスが創った世界は、目に見える物質の世界であり、敗者である善の至高神は、目に見えない精神の世界へ閉じこもらざるを得なくなった。デミウルゴスが創った世界に生きる自分たち人間はというと、聖なる神性である霊が、いずれは滅びる肉体と魂に閉じ込められた存在である。

 この肉体と魂という牢獄に囚われた霊は、デミウルゴスの手により、善なる至高神と救済の存在を忘れさせられてしまう。そのため、人間はこの邪悪な世界でもがき苦しむ羽目になっている。

 そこで、善の至高神は使者を遣わし、人間に己の内に秘めた英知を思い起こさせ、本当の神は別次元にいるという正しい知識をもたらすというのだ。そして、真の知識を得ることによって、人間は神の世界へ己を高めることができ、邪悪な世界を構成する物質世界を逃れることで、救済を得られることになる。

 これが、善なる存在であるはずの神がつくった世界が、なぜ、こうも悪の蔓延る世界になったのかという矛盾に対して、グノーシス主義が導き出した解答だった。

<永遠の父たる神「アグラスサス」とは何か>

・グノーシス主義では思想はあっても、その思想の実践、救済されるため何をなすべきか、何をなさざるべきかが明確に規定されていない。そのため、さまざまな宗教に融合したことによる違いに加え、活動内容にも違いが出てくることになり、多種多様な派が生まれた。

『北極の神秘主義』

(ジョスリン・ゴドウィン)(工作舎)  1995/9

(局地の神秘・科学・象徴性、ナチズムをめぐって)

以来この世界はデミウルゴスとヒュペルボレア人の戦場となった。

・劣位の擬神のひとりであるこの「デミウルゴス」は一種の人間を作ろうとしたが、それは下等なロボット的存在に過ぎず、その名残りこそネアンデルタール人である。デミウルゴスの計画ではこの被造物は死後(祖先の道)にしたがって何度も土に帰るようになっていた。一方、ヒュペルボレア人にとって、このような自分の意志によらない転生は<デミウルゴス>の<円>に捕らわれた忌まわしさのままであった。

彼の言うヒュペルボレア人は、物質的宇宙のどこにも属していないが、同時に地上で意識を持つことのできる並行した存在状態にあり、二つもしくはそれ以上の世界における戦いを遂行することができる。

だが、この種の超越意識が宿るのは古代の白人、すなわち<ヒュペルボレア人>の記憶を保存する血の持ち主に限られている。

以来、この世界は、<デミウルゴス>と<ヒュペルボレア人>の戦場となった。<デミウルゴス>とは、エホヴァもしくはヤハウェであり、ヒュペルボレア人の干渉を絶対に許さず、開闢以来、彼らに対して無慈悲な戦いを挑んできた。この戦いで、彼が用いる道具は、セラノが常に言及する<大陰謀>に与る<反人種>ユダヤ人である。彼らは、この世界のすべての宗教的、政治的、顕教的、秘教的団体の背後にいる。セラノは、フリーメーソンのみならず、キリスト教も憎んでいる。その両者共に、ユダヤの陰謀の一部であると見なしているのだ。

セラノによれば、ヒトラーの侵攻の初期段階においては、彼の意図は単にアーリア人、すなわちヒュペルボレア人の古代の領地を回復しようとするものにすぎなかった。

ヒトラーは、アヴァタールとしての宿命に着手した、すなわち、国際的ユダヤ人と<デミウルゴス>に対する、そしてその最後の創造物である共産主義ソビエト連邦に対する全面戦争である。

・ほとんどの人は、私達が対戦中のヒトラーの主要な精力は、「魔術的現実」の実験に注がれていたと言うと驚くに違いない。それはたとえば、空飛ぶ円盤の製造、物質の透明化、潜水艦による北極探検、チベットとの慎重な接触、そして北極か南極の要塞における先端科学の探求である。その後、ベルリン陥落と共に、彼は、アルベルト・シュピールの設計によるブンカーとテンベルホフ離着陸場を結ぶ地下道を通って脱出し、もうひとつの世界に達した。

・これらのセラノの文章は、UFOや地球空洞説の熱心な支持者とナチス修正主義者を結びつける与太話であろうか?ネオ・ナチの活動を予感していたのだろうか?

『魔術の人類史』

スーザン・グリーンウッド   東洋書林    2015/9

<ダイアン・フォーチュン>

・同時代の先進的オカルティストのひとりと目されていたダイアン・フォーチュンは、心理学からの示唆、特にユングとフロイトによるそれを受けて魔術とヘルメス学の思索を考察した、最初のオカルト作家に数えられるだろう。彼女の果たした役割は目覚ましく、残された文献は今日でも利用され、儀式に関する豊富な情報量や異教徒を扱うそのテーマ性にとりわけ価値が認められている。

・こうした信念のもと、フォーチュンの活動は続く。1923年、キリスト教の神智学的解釈と神智学のキリスト教的解釈とを目的とするロッジを《神智学協会》内に設置するのだが、1927年にはとうとう協会の思想を拒絶するまでになっている。既にその数年前から、自身の魔術結社の創設に取りかかっていたのである。

 フォーチュンは一方で、アトランティスにおいて初めて提唱されて以来、ホルス、ミトラ、ケツァルコアトル、そしてブッダを通じて世に問われてきたという「救い主の原理」を説いたオカルティスト、セオドア・モリアーティに私淑し、独自の魔術的な交流を形成し始めてもいた。1923年から翌24年にかけての冬、「秘密の首領(シークレット・チーフ)」と自らが仰ぐ人々との交信を行った彼女は、同年、《内光友愛会》を創設するのだった(同会はフォーチュンの死後も《内光協会》として存続している)。

・フォーチュンが交信した「秘密の首領」の中には、サレムのメルキゼデク(旧約聖書に登場する大司祭。この場合神の代理とも解釈される)に起源を求める三位一体のマスター(大師)がいた。彼らは「哲学と儀式に関わるヘルメス学」、「御子の謎に関わる神秘の光線」、「地上の謎に身を捧げるオルペウスの、もしくは緑の光線」と定義される三条の明晰な叡智の「光線」を放つのだという。

<調和的合一>

・ダイアン・フォーチュンは自身の魔術小説の中で、男性が女性性を、女性が男性性を各々発達させるための力として、ユングが提唱したアニマとアニムスの概念を活用した。

『海の女司祭』に登場する女司祭と司祭は神秘の島アトランティスから来訪し、魔術的伝承を伝えるための選抜育種の儀式に従事する。他のオカルティストと同様、フォーチュンにとってもこの島は聖なる知恵の故郷だった。

・そして海の女司祭は、自然と大地の肥沃を司る女神として、太陽神を魔術的合一へ引き入れるのだった。

 母なる自然としてのイシスは、彼女の太陽神を待つ。彼女は彼に呼びかける。あらゆるものが忘れ去られる死者の国、アメンティの王国から太陽神を呼び寄せるのだ。すると太陽神が「幾百万年」という名の小舟に乗って彼女の眼前に顕れ、大地は穀物の芽吹きと共に緑に覆われる。オシリスはその欲望をもって、イシスの呼びかけに応える。この出来事は、永遠に人心に留まり続ける。神々は、そのように人を創られたのだ。

・第2次大戦の初期、ダイアン・フォーチュンは数々の反ドイツ的な魔術の実践に関わるようになった。イギリスが邪なる力の脅威にさらされていると考えた彼女は、ヒトラー率いるナチス軍の悪に対抗するべく、《内光友愛会》の中で魔術を行使する瞑想集団を組織したのである。彼女は1939年から42年までの間、自身の弟子らに毎週手紙を書き、日曜昼の1215分から1230分にかけて、悪を滅ぼす善の力についての瞑想を促している。

<魔術結社>

・秘密結社に対する人々の関心は17世紀を通じて高まりを見せたが、薔薇十字思想とフリーメイソン思想が顕在化するようになったのもまた同じ時代のことである。

<薔薇十字団>

・イエズス会になり代わり、神との契約で定められた楽園への回帰を錬金術、カバラ、福音信仰の応用を通じて約束した《薔薇十字団》が目指すのは「世界の改革」であり、それはすなわち宗教と科学の刷新を意味していた。

<フリーメイソン>

1717年にグランド・ロッジが組織されると、そうした西洋従来の神秘主義概念と共に「腕自慢の石工」らの社会を基調にした象徴的な位階やシンボルマークが用いられた。

<神智学協会>

・ブラヴァツキーは、自らの宇宙観を《大いなる白色同胞団》と呼ばれるヒマラヤのマスター(大師)たちの同胞からそもそも授かったとしている。このマスターたちが、宇宙を支配する聖なる位階制度の長たちと人類とを結ぶ宇宙無線電信とでも言える「網」構造を創ったのである。

 1888年、ブラヴァツキーは、『シークレット・ドクトリン』を執筆した。宇宙の創造を、不顕の聖存在である原初の統一体が恣意的な進化を果たす諸存在へと浸透する計画として説き明かそうと目論んだのである。精霊は、一連の再生と宇宙における惑星間の移動を通じて、堕罪の状態から神の恩寵のもとへと回帰しようと試みている。ブラヴァツキーの見解によれば、世界の王は数名の従者を伴って金星から来訪したのだという。その従者らを権威ある順に並べると、ブッダ、マハコハン、マヌ(補佐役はマスター・モリヤこと「M」)、そしてマイトレーヤ(補佐役はマスター・クートフーミこと「KH」)となる。マスター・モリヤとマスター・クートフーミというふたりの補佐役はブラヴァツキーのマスターであり、《神智学協会》の創設に際して大きな役割を果たしたものと思われる。

1909年、神智学の牽引者チャールズ・レッドベターが、マイトレーヤの物質的アヴァター、つまり地球における聖意識の化身で、新たな救世主にして「世界教師」と彼が考える、ジッドゥ・クリシュナムルティという名のインド人少年を発見した。女権の提唱者で有力な自由思想家、社会主義者であるアニー・ベサントがクリシュナムルティの母親役を務めたが、彼は最終的に神智学から距離を置き、裡なる真理の発見と組織的宗教からの解放についての霊的な教えを発展させていくことになる。

<黄金の夜明け団>

・ところが1891年、アンナ・シュプレンゲルとの文通が途絶してしまう。ウェストコットのもとに届いたドイツからの連絡によると、シュプレンゲルが亡くなったためこれ以上イングランドの「学徒ら」に情報を提供することができないのだという。団が「秘密の首領」(世界のどこかの物質界を超越した次元に棲まうとされる、結社の認可を指示する超人)とのつながりを確立しようというのならば、これからは独力で行わなければならなくなったのである。

・メイザーズとウェストコットはいずれもマダム・ブラヴァツキーの友人であったため、彼女の存命中、《神智学協会》と《黄金の夜明け団》の間には友好的な協力関係が存在した。両結社の根は深く結ばれ合っており、どちらも自らをヒューマニティの進化に向けて秘密裡に活動する選良と捉えていたのである。1892年にブラヴァツキーが亡くなると、メイザースは「秘密の首領」とのつながりを確立したと主張し、《黄金の夜明け団》の第二団となるクリスティアン・ローゼンクロイツの伝説に基づく《ルビーの薔薇と金の十字架団》に儀式の数々を提供した。

『世界不思議百科』

コリン・ウィルソン + ダモン・ウイルソン 青土社 2007/2

<歴史と文化の黒幕 神秘の人びと>

<ブラヴァツキー夫人の奇跡>

1883年の初頭、ロンドンで『密教』と題する本が出た。たちまち評判になり第二版に入った。著者はアルフレッド・パーシー・シネット。髪の毛が後退しかけた痩身小柄な人物で、インドでもっとも影響力のある新聞「パイオニア」の編集長である。まずセンセーションの対象となったのは、第一ページに麗々しく出ているシネットの序文である。同書の内容は、チベットの山中深く住みほとんど永遠の長寿の「隠れた聖者たち」から得たものという断り書きだ。インドにおける大英帝国の代弁者とみなされる新聞の編集長が出した本だ。そこいらの「オカルト」狂いと無視するわけにはいかない。

1880年の10月、シネット夫妻は評判のブラヴァツキー夫人を自宅に招待した。夫人は自分の知識の大部分は、ヒマラヤに住んでいる「隠れた聖者たち(隠れた首領)」から得たものだと彼に語った。

<生来の「霊媒」>

・生来の霊媒が存在するという前提を認めるとしよう。特殊な「魔力」を所有するか、またそれに所有されている霊媒だ。その前提に立てば、ブラヴァツキー夫人がその種の人間であることはまず疑いようがない。

<心霊は存在するのか>

・ブラヴァツキー夫人は、隠れた聖者たちという考え方の発明者ではない。これは、昔から「オカルト」に一貫した考え方である。

・オカルティストは、第一に比較的不完全な状態から、比較的高い肉体的および精神的状態へ進化の途中だという考え方を奉ずる。第二に、進化の過程のあらゆる段階は、この比較的高い状態へすでに達している「偉大なる知能者ヒエラルキー(階層)」により命令されるとオカルティストは考える。

<超能力と進化>

・ブラヴァツキー夫人は1891年に世を去るが、高度知能と接触したと信ずる「オカルティスト」(超自然現象に興味を持つ人という意味の広義)はその後も跡を絶たない。アリス・ベイリーは、ブラヴァツキー夫人の没後に神智学協会の有力メンバーになるが、シネットが言う「マハトマ」(「偉大な魂」の意)クート・フーミと接触したと自認する。神智学協会内の主導権争いにいや気がさした彼女は、1919年に別のグループを組織し、「ザ・ティベタン」(チベット人)という存在から口授されたと称する多くの書物を世に出した。

<洞察力あふれる哲学者の相貌>

・心霊調査協会の初期のメンバーの牧師ステイントン・モーゼスは、「自動筆記」の手段で、大量の筆記文書を残した。これは本人の没後、『心霊の教義』として出版される。モーゼスはこの抜粋を生前に『光明』という小冊子にまとめているが、自分の鉛筆を動かした心霊のなかには、プラトン、アリストテレス、旧約聖書のなかの予言者などと称するものがあると困惑を隠していない。

1963年のアメリカのことである。ジェイン・ロバーツと夫のロブはウィジャ盤で実験を始めた。「ペイシェンス・ワース」にある程度影響を受けた。さまざまな人格が身元を明かしてメッセージを伝えてきた。やがて身元を「セス」と明かした人格が登場し始める。

・「セス」は『セスの資料』、『セスは語る』などの題の多くの本を伝授し続けた。本はいずれも素晴らしい売れ行きを示した。ジョイン・ロバーツの無意識の心の一側面であれ、または本物の「心霊」であれ、セスが高いレベルの知能の所有者であることを、これらの書物はまぎれもなく示している。

<時代を越えて伝世されるオカルト教義>

20世紀のもっとも独創的な認識者の一人ゲオルギー・グルジェフは、青年時代の大半を「サームング修道会」というものの研究に捧げるが、後に世に出て、その基本教養を北ヒマラヤ山中の僧侶修道会から授かったと唱えた。

・しかし、グルジェフの高弟P・D・ウスペンスキーは著書『奇跡を求めて』で次のように述べる。「グルジェフの『精神現象的』教義の背景にはきわめて複雑な宇宙体系がある。これは教義そのものには明確な関連性を欠くもので、グルジェフ自身の独創によるものではないと考えられる」。

・この宇宙論をさらに詳述したものに、もう一人の高弟J・G・ベネットの4巻本の『劇的宇宙』がある。同著は次のような確信から出発する。「宇宙にはデミウルゴスという1クラスの宇宙要素がある。これが宇宙秩序の維持を司る。このデミウルゴス知能は、人間の生涯をはるかに超えた時間スケールに対して作用を及ぼす」(訳注:デミウルゴスはプラトンが世界の創造者と考えた概念で、キリスト教的グノーシス派もこの神を認めている)。

・デミウルゴスは、なにか新しくかつ生起原因のないものを世界のプロセスへ導き入れる点では、人間よりもはるかに大きな力を所有している。しかし、決して誤らないわけではない。デミウルゴスの主な仕事は「生命のない原初から世界の進化を導くこと」だが、「時には実験と試行を繰り返し、時には誤謬をおかして元に戻り、海から生命が発生して陸の動物が存在を開始すると前方への大跳躍を行なった」。ベネットは次のようにも付け加えている。「グルジェフ師はデミウルゴスを『天使』と呼んでいるが、この言葉には多くの連想があるので使用を避けることが望ましい」。

<文化の進展と地球の進化>

・あまたの世紀にわたって東方には不思議な言い伝えがある。どこか隠れた土地、中央アジアの高地地方と考えられているが、異常な力を所有する一群の人が存在しているという。この中心部は、少なくともある面では、世界の秘密政府として振る舞っている。

・この言い伝えの一部は十字軍時代に西方に伝えられている。1614年には薔薇十字団の装いで出現する。19世紀にはブラヴァツキー夫人とフランスの外交官ジャコリオによりヴァリエーションを加えて再登場する。英国では作家タルボット・マンディがこれに続き、最近では1918年のモンゴルの旅行家オッセンドウスキーがいる。

・この言い伝えの神秘の土地シャングリラでは、一部の人は、通常の人間の状況を越えて進化し、この惑星を越えた力の統治者として行為している。下のほうの階級は、東方でも西方でも、それと気づかれることとなく普通の人と混じりあって生活し、歴史の重要局面では必要な結果を得るために努力し、地球の進化全体を太陽系の事象と歩調が揃うよう維持している。

<「隠れた首領」という知能>

・「隠れた首領」という表現を初めて用いたのは『劇的宇宙』におけるベネットその人である。キャンベルはこの本のテーマを次のように要約している。

 人類の長い物語を書くのは、人間自身の知能よりもはるかに偉大な知能である・・・地球上のこのプロセスを司るのは、『隠れた首領』と呼ばれる知能である。これは、オカルト伝承では個体(たとえば、「統治者」、「古代者」など)として象徴されるレベルに対応する。また、これはデミウルゴスのレベルまたはそのすぐ下のレベルにも相当する。

・人類全体に対する行為と並行して、執行者およびその直属者は、個々の人間の意識レベルの向上に関する地域的な行為も司る。

 特に選ばれたこの種の普通人は、執行者の作業への参加資格を望むこともある。この資格認定のプロセスは、マグナム・オーパス、すなわち「大事業」である。これは進化全体の潮流に合わせた緩やかな上昇とは対照的な高レベルへの垂直的上昇である。


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by karasusan | 2016-11-16 14:21 | その他 | Comments(0)