人気ブログランキング | 話題のタグを見る

クルーグマンが敗北宣言をしているのに、浜田氏や安倍首相はまったく平気な顔をしている。国民はもっと彼らに怒るべきです。(1)

『大前研一 ニュースで学べない日本経済』

KADOKAWA   2016/4/14

<国を相手にせず、自分の頭で考えよ!>

UberAirbnbが業界秩序を破壊する

●日本企業は人口ボーナス期を攻めよ

●成長著しい「メキシコ」と「フィリピン」を見逃すな

●「人・モノ・カネ」から「人・人・人」へ

●日本の地方はイタリアの村に学べ

<企業の勝ち目は「人口ボーナス期」の国にあり>

<今、日本企業が進出すべき国はどこか?>

・中国経済が減速して、世界経済にも影響をおよぼすと述べました。ではアメリカ以外に先行きの明るい国はないのかと言うと、実はあります。

 40年ほど前の日本は人口が増え、1億人にならんとしていました。まだ労働力増加率が人口増加率を上回り、経済成長にプラスに寄与する「人口ボーナス」があった時代です。注目すべきは、この頃の日本の状況と似たような、成長著しい人口ボーナスがある国です。日本企業はそういう国を第2の日本として、現地に腰を据え、今後10から20年かけて地道に市場開拓をしていく必要があります。

 

・そのような状況下で、日本企業が生き抜くためにはどうすればいいか。「世界の人口推移(予測)」を見ると、日本では人口が減少する一方、新興国を中心に、世界的に人口増加が続きます。国内の人口減少はシリアスな問題ですが、個人や企業の視点からみると、伸びている国に行けばいいのです。このまま日本にいても、お客さんは減る一方です。

・図22は人口ボーナス期の長さを表すグラフです。日本は高度経済成長期に人口ボーナス期があったのですが、既にマイナス、人口オーナス期に転じています。中国は2014年がピークで、2015年から人口オーナス期に入っています。ベトナムは、2020年が転換点です。カトリック国のフィリピンでは、堕胎ができないという事情もあって、2055年頃まで人口ボーナス期が続きます。このデータを参考に、今後も人口ボーナス期が続いていく、できるだけ大きなマーケットに行くのがコツです。

<新興国では「昔取った杵柄」でビジネスができる>

・図23の表も参考になるでしょう。横軸に人口の規模、縦軸に人口の規模、横軸に人口増加率をとり、世界の国名をプロットした一覧表です。右側の国の中で、政情が安定している国を選んで、その国に攻勢をかける。これらの国には、今から40年くらい前の日本と同様のビジネスチャンスがあると考えられます。わざわざ新しい仕掛けをせずとも、これまでのやり方で十分商売ができます。

過去の経済原論が通用しなくなった今、どうすべきか>

・今から約25年後の2040年、日本はどうなっているのか?少子高齢化がもたらす労働人口の圧倒的不足、このままでは存続が難しいと言われる地方自治体など、日本の未来には様々な問題が横たわっています。

・人口が減少すると、納税能力はどんどん下がっていきます。したがって、今よりもますますサービスレベルは落としていかなければならない。既に日本の年金は、最終勤務年度の給料に比べて、35%程度しかもらえていません。これは、先進国の中で一番低い。国によっては最終年度に稼いでいた給料の50%程度を年金でもらえるのが普通で、国によっては70%程度というところもりますが、日本では、2040年になると30%ももらえないと予想されます。さらに勤労者2人で1人の老人、つまり非勤労者の面倒を見なければならないという、すさまじい状況になるわけです。現在の日本は、そういった世界に突っ込んでいこうとしているのです。

・消費税の問題についても、「5%から8%に上げただけであんなに反作用が出たから、8%を10%にするのは延ばす、10%以上にはしない」と政府は言っていますが、単純計算をしても20%まで引き上げないと間に合わない状況です。

・現在の日本は、見えている将来像が世界のどこよりも暗い国と言えるでしょう。その見えている像に対してストレートに考え、それを正直に政治課題として取り上げる人がいない。これが最大の問題です。タイタニック号が氷山に向かうように、先が見えているにもかかわらず、船上でパーティをやっているようなものなのです。

 今の日本企業は350兆円を超える内部留保を持っているため、銀行から資金を借りることはなく、金利が低くても反応しません。将来が不安だからと投資もしない。

 

・しかし日本は低欲望社会に入ってしまい、これまでの経済原論がすべてが成り立たない状況です。アメリカの経済学者ポール・クルーグマン氏やアベノミクスのアドバイスをしているような人たちが、20世紀の

経済原論を振り回しても市場はまったく反応しないというわけです。

このように日本だけが特殊な状況に入っていることに対し、「20世紀の理論が使えない」と理解している経済学者がゼロであるのが問題です。いずれドイツやイタリアも、おそらく日本のすぐ後を追ってくると思いますが、日本は起こると分かっている問題に対しても何もしていないという、極めてユニークな状況になっているのです。

・安倍首相はアベノミクスで日本の経済がよくなると言い、日銀の黒田総裁も「黒田バズーカ」など様々な施策を講じてきました。国民はみな期待しましたが、日本経済には何の効果も出ていません。なぜ効果が出ないのか?原因はどこにあるのか?ということが、安倍首相も黒田総裁も分かっていないし、新聞やテレビをはじめとするメディアも分かっていない。ニュース記者も物の見方が非常に局所的で、問題がどこにあるのかを理解していない。そのため、私たちはニュースを読んでも本質的なことは何も学べません。

<日本の法人税率は90%にしなさい>

<大手町、永田町を支配する悲しき人々

・法人税率は90%にすべきなのです。そうすれば経営者も、国に金を持っていかれるくらいだったら必要な投資でもするか、かわいい社員の給料を上げてやろうかと思うに決まっています。法人税率を下げて、投資と賃金に回った国はなく、日本は法人税率が50%近いときに最も活発に投資していたのです。今は投資する必要がない、ニーズがないからやらないだけなのです。私が経団連会長なら、首相に「安倍さん、それは間違っていますよ。もっと投資したくなるような国をつくってください。それが政治家の仕事でしょう」と言います。10兆円などという金額は誤差の内です。

・今の日本の政治と経営には、あまりにも緊張感がなさ過ぎます。法人税率を下げるから外国の企業さん、ぜひ日本にきてくださいと言っていますが、それは10%台になってから言うことです。大手町のおじさんたちは分かっていません。

・法人税は純利益に対する課税なので、配当と内部留保に回る(回しているのではなく、そういうもの)。政府の期待する設備投資と人件費は経費なので、PL上は法人税率に影響を受けない。

<不思議の国、大国アメリカの病と苦悩>

<分かっているのにできない国、アメリカ>

アメリカの企業というのは、本当にアメリカ企業なのかというくらい、自分の国に税金を払っていません。アップルのCEOティム・クックがアメリカの議会に呼ばれて「お前の会社は、何でアメリカに来て税金を払わないんだ」と聞かれて、堂々と「法人税が高いからです。法人税を安くしてくれたら帰ってきます。違法なことは何もやっていません」と言いました。これにはアメリカ議会もかなり頭にきたようですが、確かに違法ではないので結局何も言えませんでした。

凄まじい、アメリカ企業の課税逃れ

・アメリカ企業の問題に戻ります。アメリカのグローバル企業が海外で保有する資金額は相当なものです。課税を逃れるためアメリカにお金を持っていないのです。

 図37は、アメリカの主要企業が海外で保有する資金額です。1位はアップルで、20兆円近くります。2位はブルーチップの中のブルーチップ、GE。次いでマイクロソフト、ファイザー、IBM、メルク、ジョンソン・エンド・ジョンソン、シスコシステムズ、エクソンモービル、グーグルと、優良企業が名を連ねています。

・グローバル企業の課税逃れがどのくらいすごいのか、アメリカの経済紙『フォーチュン』が2015111日号で「21世紀企業の特徴」という特集を組み、公表しています。それによると「世界企業の72%がタックスヘイブンを使っている。250兆円がオフショアに備蓄され、毎年20兆円以上が課税を逃れている」ということで、とんでもない状況です。アメリカの企業がこんなことをやっていて合法だというのは、日本では考えられないことです。これではアメリカが債務超過になるのは当たり前です。

 今世界では「特定の国に所属する」という意識が乏しい企業、「本社は地球全体」という意識を持った企業が急増しています。そしてこれらの企業の発想をよく観察すると、そこから新しい企業「21世紀企業の染色体」といったものが明らかになってきます。

米グローバル企業は、タックスヘイブンを活用して節税しており、米国は金持ち企業や個人などから税収を得ることができていない。

<成熟時代のビジネスモデル「アイドルエコノミー」>

<空いているものを活用する「アイドルエコノミー」がキーワード>

・これまで私は、10年に1回ぐらいのペースで、経営に関する新たなキーワードを提示してきました。自著『企業参謀』で提示した「3C分析」、その後提示した「Borderless World(国境なき世界)」「

Invisible Continent(見えない経済大陸)に次ぐ新しい概念として、今、私は「アイドルエコノミー」という考え方を提唱しています。

Idle」とは、「使用されていない」「遊んでいる」という意味の形容詞です。

<自動車、家電、住宅……増え続ける「アイドル」>

・さすがに空いている温水便座をビジネスに結びつけることは難しいと考えるかもしれませんが、実はアメリカに「Airpnp」というサービスがあります。トイレを貸したい人が登録しておくと、借りたい人が地図で検索して利用することができるのです。笑い話のようですが、先進国ではそれほどアイドルエコノミーが一般的になっています。

・図では総住宅数と空き家率も示しています。13.5%が空き屋である国はほとんどないのですが、日本は少子高齢化で人口減少が進んでいきますから、今後もこの割合は増えていくでしょう。もはや35年ローンを組んで4000万円で新築の家を買う必要はまったくなくなっていきます。

・自動車、家電、住宅の普及率は高く、今後も大幅な販売増加は見込めない状態にある。

<「シェア」の時代から「所有しない」時代へ>

・高度成長の日本は、製品を「売る」「買う」「使う」ことを繰り返して驚異的な経済成長を成し遂げました。しかし、立ち止まって振り返ってみると、今や使われていないものばかりが周囲に溢れ、現在の日本のものが売れない時代に入っています。新しいものは買わないけれど、「ちょっとこんなことがしたい」というささやかな願望はある。それがスマートフォンで簡単に使えるサービスであれば使ってみたい—―ここにアイドルエコノミーの事業機会が生まれるのです。

・図312を見てください。成長期の販売モデルが成り立たなくなった先進国では「シェア」の時代がやってきます。人々が持っているリソースをマッチングするというやり方です。カーシェアリング、シェアハウス、駐車場のシェアなど様々なビジネスがありますが、何であれ「所有しているものを他の人に使ってもらう」という考え方です。

 ところが、シェアモデルからさらに進化したアイドルエコノミーでは、自分で所有する必要がないのです。空いているリソースの情報を使いたい人に提供してアービトラージし、利益を得ます。このように、自分が固定費を抱え込まなくてもいいというやり方が有効になっているのです。

<既存の業界秩序を破壊するアイドルエコノミー>

・インターネットをエージェントとして利用することで、アイドルエコノミーはあらゆる業種に急速に広がっています。

・印刷業界では日本の「ラクスル」に資本が集まっています。自社は印刷機械を持たず、印刷会社の空いている機械を活用してチラシや名刺などを印刷するというビジネスモデルです。

・メディア業界にも大変革が起こっています。「LINE NEWS」や「グノシー」など、自社に記者を置かずにニュースを集めてくる、いわゆるニュースキュレーションサービスの台頭です。「LINE NEWS」や「SmartNews」のアプリダウンロード数は、今や読売新聞の発行部数を上回っています。

<「日経」を読むと世界が見えなくなる>

・日本企業は国内ばかりを見て国内競争に一喜一憂し、日経の記者が来るとニコニコ笑いながら解説をしてあげる。そんなことをやっているから世界が見えなくなるのです。日経をよく読むと世界が見えなくなる、ということです。

国民よ、日本経済を駄目にした「彼ら」にもっと怒れ!

敗北宣言したノーベル賞経済学者ポール・クルーグマン

・日本企業は、日本経済はなぜこんなことになってしまったのでしょうか?ノーベル賞経済学者であり、日本経済のアドバイザーでもあるポール・クルーグマンは、これまで日本に対して物価目標政策の採用を強く迫ってきました。しかし201510月、ニューヨークタイムズに寄稿したエッセイで自説を変更しました。

 日本はあれだけ市場に爆発的な資金供給をしてゼロ金利にしたのに、あんなに需要が起こらないとは思わなかった。日本に関してはまったく分からないことだらけだ、と自分の提言をひっくり返す敗北宣言をしてしまったのです。ポール・クルーグマンの懺悔日記、「日本再考」という記事です。

・彼の弟子たち、竹中平蔵や浜田宏一といった人たちは、いつも自分たちが言いにくいことがあるとクルーグマンを首相官邸に連れてきて、「安倍さん、ノーベル経済学賞をもらった人がこんなことを言っていますよ」とやっていましたが、ついにクルーグマンは「ごめんなさい。私は撤退します」と宣言してしまったわけです。

 クルーグマンが敗北宣言をしているのに、浜田氏や安倍首相はまったく平気な顔をしている。国民はもっと彼らに怒るべきです。クルーグマンも今になってこれまでの自説を撤回するとは何事か。そう言わねばなりません。

・企業や個人が資金を貯め込む状況は、先行きに不安を持つ心理経済学そのものであり、これを市場に導くには強制的に資産課税をするか、いざという時に国が面倒を見る制度にするしかない。

<日本社会の「心理」を見誤ったアベノミクス>

・アベノミクスは当初の狙い通りの成果をあげられていません。様々な政策を実施してきましたが、いずれも機能していないのです。我々は第3の矢「投資を喚起する成長戦略」に期待しました。経済戦略会議では200ほどの施策が出されましたが、一つとして成果を出しているものはありません。この国の将来に対して企業も投資したくなるような環境ではないのです。

 これが、アベノミクスの実態です。今の日本社会の心理をまったく無視した20世紀の型の金利とマネーサプライで経済をコントロールしよう、という考え方がまったく機能していない、ということです。

『いま一番、大事な情報(こと)――こえだけ知れば、時流も生き方も分る』  船井幸雄 あ・うん  2007/3 

<なにごとも、「単純」がいい>

・したがって、大きな「世の中のルール」には、非常に詳しくなりました。たとえば、生成発展という大目的についてその主なルールを言いますと、

  1. 世の中のすべての存在は、善の方向へ生成発展する。

  2. 世の中でおこることは、すべて必然、必要になる。

  3. 世の中の存在は、すべて組織体の一員として存在し、生成発展する。

  4. 世の中の存在は個としても存在している。それはなるべくスピーディに生成発展するのが正しいからである。そのためには組織体の掟に従うのがよい。……などです。

・われわれは、まず、「自然」というか、「世の中」の一員ですから「自然の掟」に従うのが正しい生き方です。ということで、「自然の掟」は永年、調べてきました。分かった主なことは以下のとおりです。

  1. 自然は単純である。

  2. 自然にはムダがない。たえず節約しており競争はないといっていい。

  3. 自然はお互いに助け合い、共生しており競争はないといっていい。

  4. 自然はあけっぱなしであり、そこには秘密はない。

  5. 自然のものは、できるだけ自由に生きようとしている。制約をすると、うまく生成発展しない。……などなどです。

私がここで言いたいことは、これら「自然の掟」に従って、われわれも生きよう……ということです。これらは「上手に生きるコツ」でもあります。

・自然の掟に従って生きることが、上手に生きるコツである。そのなかでも、複雑化から脱し、できる限り「単純」に生きるのが非常に大事なことだ。

・したがいまして人間は

  1. アタマをよくするために生涯学びつづけるべきです。

  2. 良心に従って生きねばなりません。

  3. 理性的・知性的に生きるべきで、これは「よいと思うことを即実行し、悪いと考えられることはすぐに中止するべきだ」ということです。

  4. また、常にいろんなことを深く考えるべきです。

  5. 世のためになるよい物を創りつづけるべきです。

・分りやすくいえば、ガンになりたくなければ、酒の量を減らし、毎日飲みつづけない方がいいし、タバコは喫わない方がいいということになります。

 

事実、私の親しい欧米人のエリートたちは、十数年ほど前からほとんどタバコを喫わなくなりましたし、アルコール類を口にしない人が大半になりました。アルコールの好きな人たちも、週に34日は飲まないのが常識で、「飲む量も減らしました。悪酔いするほど飲む人は、エリートにはいなくなったと言っていいくらいです。

・人として生まれたからには、長生きすべきである。そのためには、人間のよい特性である「理性」を活用し、自制しながら、健康な生活をすることだ。

・健康に長生きするには、船井流・両手ふり運動がおすすめである。70歳を過ぎてもますます元気に現役生活をつづけている私自身が、その効果の証明だ。

<人は生まれ変わる>

・人は生まれ変わることや「高次元世界」が存在することを、学者やメディアが否定しなくなってきた。死んでも終わりではないことを知って、正しく生きてほしい。

<自分の特性に合わせて堂々と生きよう>

<これからのリーダーの条件>

・これからのリーダーの条件は、日本経済新聞を毎日読んでいること、精神世界を否定しないこと、オーリング・テストを知っており、試したことがあること、の3つだ。

<大激変のなかでの正しい生き方>

・今、船井先生の最新刊『にんげん』を読んでいます。実は自分、プレアデス人に強い憧れをいだいていたのですが、船井先生がプレアデス系のマスターだと書かれてあるのを見て、自分が船井先生に惹かれる理由がわかったような気がしました。自分も本質がプレアデス人だったらなと思います。アセンションも心の中ではそういうことが起こって欲しいと思っていただけに、船井先生が起こりそうだとおっしゃってくれますので、うれしいかぎりです。

・人は、素直によく働くのが一番だ。精神世界に興味を持つことも大事だが、よく働き、自ら稼いでいることが基本なので、すべての人は、そのことを忘れないように。

地球上の人口が、65億人くらいになりました。地球のキャパシティから考えて、80億人を超えると、たぶんにっちもさっちもいかなくなることは、ちょっと勉強すれば誰にでもわかります。では、どうするべきかが、いまからのわれわれの大事な課題なのです。

・実際に、未来がどうなるかはわれわれ、ふつうの人間にはわかりません。しかし、いまのままでは資本主義は崩壊するでしょうし、近未来に人類も破滅に至る可能性の大きいことがわかります。

・破滅に向かう可能性もあるが、起こることはすべてが必然。未来は誰にもわからないのだから、勉強して事実を知り、よい未来づくりに必要なことを一つひとつ実践していこう。

<運のつく生き方は正しい生き方>

・運のつく生き方とは、つく言葉を使う、ついている存在と付き合う、健康に生きる。正しく生きる、の4つです。これを心がければ、たのしく上手に生きられる。

<つねに意識した生き方、「八正道」>

・「正見、正思、正語、正業、正命、正進、正念、正定」の八正道を心がけると、身も心も軽くなる。これらは、よいことだと思う。ともかく、これらを意識してほしい。

<ワクワク生きよう>

・バシャールという名の宇宙存在からの情報を、ダリル・アンカがチャネルしたもので、関野直行さんが訳し、(株)ヴォイスから出た本です。

・その考え方は、「人はワクワクすることをやろう。ワクワク生きるのがもっともよい」ということなのです。

 

・ちなみに8冊の題名は以下のようになっています。

    1. ワクワクが人生の道標となる。

    2. 人生の目的は「ワクワク」することにある。

    3. ワクワクするとき、ひとはもっとも多く学ぶ。

    4. ワクワクこそが、ひとを深くいやす力がある。

    5. 望む現実を創る最良の方法はワクワクを行動すること。

    6. ワクワクを生きると自然に「いま」を生きられる。

    7. ワクワクとは、あなたの魂に打たれた刻印である。

    8. ワクワク、それは人生に活力を与え続ける機関車。

地球の時間で3000年後の惑星エササニの多次元的存在。「ワクワク生きる」というコンセプトが、「無条件の愛」の波動と調和した本当の自分自身でいる状態をわかりやすく伝えるために使われるメインメッセージ、宇宙のしくみや現実創造に関する情報をパワフルに提供する。バシャールに「出会った」ことで意識が拡大し、人生を大きく変化させた人は数知れない。

<長所を活かせば成功できる>

・それによりますと、「船井流経営法には、つぎのような三つの特性がある」と言っています。一つは、「収益性よりも社会性(世の中にプラスになること)を第一に、ついで教育性(それに関わる人たちの人間性を向上させること)を追求する経営法である……」ということです。

二つめは、「人中心の経営法で、お金や物やノウハウよりも、人を最大の経営要因と見ている」ということです。

三つめは、「長所伸展により業績を改善する経営法で、短所是正にはできるだけ手を付けない」特性がある……ということでした。

<常識的に考えれば、われわれ地球人の未来は大変>

現状で推移しますと、西暦2025年には80億人以上、西暦2050年には90億人以上には、まちがいなくなると予測されています

・これは25年ほど前からたえず考えていました。それは2025年~2050年くらいに「人類はニッチもサッチもいかなくなるはずだ」という危機感なのです。

・今世紀後半、地球人口が100億人を超えるとしたら、それはわれわれとしては、「どうにもならないことになる」ということを知って対処法を樹てようではありませんか。

・世界人口は増加しており、このままだと近々に深刻な水・食糧・エネルギー危機が生じる。少子化を嘆き、巨大市場の出現に喜んでばかりはいられない。

<「時流」よりも「原則」が大事>

・経営戦略のアドバイスを主業務としてきた私には、いまの日本の産業界をみると、「お金儲け至上主義」に入ってしまって、経営体の主目的である「社会性=世のためになる」「教育性=関係者の人間性を高め、よい能力を引き出す」を忘れてしまったようにみえて仕方がない。

<真の景気回復は、とうぶん望めない>

・常識的に考えれば、大増税は必至。金利、株価、地価、ゴールド、石油などその他の要素を見ると、政策だけでこれから何年間にもわたって景気がよいとは考えられない。

<日本政府の方向性は、アメリカが握っている>

・その一つが、アメリカ大使館の日本に対する『年次改革要望書』です。1993年に宮澤喜一首相とクリントン大統領間で、「お互いに、お互いの国への要望を1年に1回、出しあいましょう」ではじまったものですが、アメリカは、通商代表部が窓口になって、毎年10月に日本に対して要望書を出してきていました。

日本の政策は、ここ十余年、完全にアメリカの意に沿っていた。その路線は小泉から安倍に受け継がれている。アメリカからの年次改革要望書は読んだ方がよい。

<闇の世界権力が世界支配を目論んでいる(?)>

・世界的な軍事力を行使できる権力をもって、世界に一時的な平和をもたらす統治者は、ここには「獣」として登場する。その「獣」は当初、世界を滅亡の危機から救った指導者、救世主として現れ、何も知らない人々から熱狂的に歓迎される。しかし、絶対権力を手中にするや、豹変。瞬く間に史上最大の独裁者として世界に君臨し、スターリンの粛清が児戯に見えるような恐怖政治を開始する……。

<このままでは、地球も人類も滅亡してしまう>

・すでに世の中は「末法の世」に突入しているといってよい。近未来、地球も人類も滅びるか、滅びないまでも原始人からやり直さねばならなくなる可能性も高くある。

<できることから始めればよい>

<自主・自己責任で、常に悠々と堂々と生きる>

<しかし、近未来には希望もある>

・近代といいますか西暦1700年頃から世界を支配してきた一握りの人たちがいる……ということを、友人の中丸薫さん(国際問題研究家)から、よく聞かされていましたし、ジョン・コールマンさん、太田龍さんらの諸著作で多少心得ていたのですが、「それらの大半が正しいようだ」と認めざるをえないのが、この本の内容だからです。

 この本を読むと、アメリカの独立、フランス革命、第一次、第二次の世界大戦、コミンテルンやナチス、共産主義国家・中国の成立などだけではなく、日本の明治維新、日露戦争の勝利、太平洋戦争の敗戦、原爆の被爆、戦後の経済大国化とバブル崩壊なども、すべて、そのひと握りの支配層の意向によって生起したと考えるとよく納得できるのです。

・「2020年頃には、たぶん、素晴らしい人間社会になっているだろう。その可能性は60%以上ある。しかし、それからは、われわれがつくるものだ。はっきりいって人類が破滅の危機に瀕する可能性も40%近くある。良きにつけ悪しきにつけ、10年後には、価値観が大きく変わっているだろう。だから、素晴らしい世の中をつくるためには、これからは、われわれの考え方、行動を大きく変えねばならないのだ。とくに日本人はいまから変えることが必要だ」と。それゆえ、これからが「正念場」なのです。

・卓越した実践科学者、神坂新太郎さんによれば、いまの日本は独立天体になり、プラズマ球に包まれ、ゆっくりと地震が起こっているという。いずれにしても、すばらしいことだ。

<良書には事実が書かれている>

・できるだけ事実を知ろう。そのためには、良書を読むのが一番である。マッカーサーは、太平洋戦争は日本の自衛戦争だと、アメリカの上院で証言しているのだ。

『船井幸雄発いま一番大事な情報と、びっくり現象』 

 船井幸雄  あ・うん   2008/7

<ブッダの叡智>

<なぜブッダ(釈迦)は霊界の存在を伝えなかったのか?>

・西洋のイエスと並んで、東洋全体に知られる霊的パイオニアとして、ゴータマ・ブッダがいます。本名をゴータマ・シッタールダといい紀元前五世紀頃の人と見られています。

・当時バラモン階級の活躍するインドにあってブッダは、カースト制度“ヴァルナ“に反対し、霊的な世界が一部の特権的な人々のみに与えられるものではないことを説きました。

・権威的なヴェーダに頼らない普遍的な真理の探究法を追求し、どんな人でも正しいプロセスを踏めば、解脱にいたれることを自ら証明してみせました。

・ブッダの教えは、後世において拡大解釈されていきますが、本来の教えは、そんなに複雑なものではありません。ブッダが伝えたかったことは、「人生とは苦しみに他ならない」ということでしょう。

・ブッダは、悟りを開き、ニルヴァーナ(涅槃)という永遠不滅の世界を直接体験したんです。一度でもニルヴァーナの感覚を味わった人にとって、この物質世界はまさに地獄的な感覚かもしれません。

・どんな人でも避けられない四つの苦しみとして、「生まれること」「老いること」「病気になること」「死ぬこと」をブッダはあげました。誰もこの根本的な四つの苦しみを人は避けられないというのです。

・それは何度生まれ変わっても人間を欲望の虜にし、人を苦しめ続けるのです。ブッダは、「人生とはこのようなものである」「だからこそ、諸々の欲望や執着から離れて、人生を超越しなければならない」と説いたのです。

・輪廻を繰り返す人間にとって、霊界といえども一時の安息所にすぎないことをブッダは知っていました。だからこそ、人が輪廻する世界を超えるための方法を最もシンプルな方法だけを説いたのです。


by karasusan | 2017-01-06 10:00 | その他 | Comments(0)