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巨大宇宙船に招かれ、「宇宙連合」という地球の国連のような組織の長老に面会(2)

『宇宙と人間の謎—―人類に危機が迫っている』 

(深野一幸)(成星出版) 1998/2

5次元以上にも生命体は存在するか?

5次元以上にも生命体は存在する。以下はマゴッチの伝える情報である。

5次元の生命体

4次元の宇宙人(人間)が進化して、肉体に宿ることを卒業した霊的生命体、自分の意志で肉体を持った人間になることもできる。

●宇宙の階級では、第5階級で、密度でいえば第5密度の生命体。

コズミック・トラベラー(宇宙の旅人)とも呼ばれ、6次元のガーディアン評議会の命令で、遅れた星の宇宙進化の促進などを行う。

6次元の生命体

5次元の生命体が進化した霊的生命体。ガーディアン(守護神)とも呼ばれる。昔、肉体を持った人間であったが、霊的に進化して霊的な存在となった生命体で、人間世界を指導している。

50人のガーディアンでガーディアン評議会を構成されている。

●宇宙の階級からいえば、第6階級で、密度でいえば、第6密度である。

7次元の生命体

6次元の生命体が進化した高級な霊的生命体。

アセンディド・マスター(高級教師)とも呼ばれ、7人存在する。

●宇宙の階級からいえば、7等級という。密度で言えば、第7密度である。

創造主(偉大な潜在界)

●究極の次元には、金白色のとてつもなく大きな光で、全てを包含する存在がある。

●これは、宇宙を創造し、宇宙全体を統御しており、神、宇宙意識などとも呼ばれる。

4次元の肉体を持った人間の特徴

4次元の肉体を持った人間の宇宙人は、次のような特徴を持つ。

振動数が高く地球人の目には見えない。振動数を下げると見える。

◇極めて高度な科学技術を発達させている。

反重力で飛行する宇宙船(UFO)を開発している。

◇精神性の高い人間である。

人間の輪廻転生や宇宙のしくみを知り、創造主を敬う精神性の高い生き方をしている。

◇超能力人間である。

肉体の振動数を変える能力、テレパシー能力、マインドコントロール能力、予知能力、オーラを見る能力、ヒーリング(病気を癒す)、テレポーテーション(瞬間移動)、物体浮揚、物質化、透視などの超能力を持つ。

◇寿命が非常に長い。

地球時間で、200800歳である。

お金(貨幣経済)のない社会を実現している。

欲しいものは無料で手に入る。

異次元からの宇宙人がいる!?

Q.: 異次元からの宇宙人が来ているというのは本当か?

A.: 容易に信じられないが、真実のようである。宇宙は多次元構造でできており、我々の住む物質世界は三次元世界である。地球に進化した宇宙人がやって来ているが、彼らは、三次元世界からのみやってきているのではない。四次元世界にも、肉体を持った人間の宇宙人が存在し、地球にやって来ているようである。

4次元も物質世界

オスカー・マゴッチが行った星は4次元の「アルゴナ」という惑星である。ただし、地球の次元と4次元は同じ空間にあるが、波動が異なるため、お互いに見えない。マゴッチのいう4次元や5次元は幽界や霊界ではない。れっきとした物質世界である3次元から4次元への移動は、UFOに乗りUFOの波動数を上げることにより行う。波動数を上げると3次元世界が徐々に消え、4次元の物質世界から3次元の物質世界への移動は、UFOの波動数を下げることにより行う。すると、4次元世界が徐々に消え、3次元世界が現れる。

『最近UFO学』  

(東京大学UFO研究会)(勁文社)1991/7

エリア51 S4地区の秘密

・エリア51(ネバタ州ラスベガスの北東部地域)内にあるS4と呼ばれる地区はUFO研究が行われていると噂されている場所である。この地域は砂漠の真ん中にあり、四方を山に囲まれているため周りから内部の様子を見ることがまったくできない。

この秘密施設の中でUFOの推進エネルギーの研究を行っていたという証言者が現れ、一躍UFO研究家の注目を浴びた。この証言を行ったのは、ロバート・ラザー氏という物理学者で、彼はエリア51内にある研究施設で現物のUFOの推進エネルギーの研究をしたというのである。ラザー氏は、EG&Gという会社に勤める契約をしたところ、会社ではなく、エリア51の中にある研究施設に連れて行かれ、驚いたことに宇宙人に関する資料を見せられた。その資料には、宇宙人の解剖写真まで載っていたという。さらに閉ざされた格納庫に連れていかれ、その中にあるUFOを見せられた。そこには3機のUFOがあり、そのうちの一機の推進エネルギーを研究するように命ぜられたという。

そこには閉ざされたままの格納庫もあり、数から考えれば、全部で9機のUFOがあったはずだと証言しているが、実際に見たのは3機である。またUFOは実際に宇宙人から提供されたものだということだった。

『 UFOと陰の政府—―世界支配への宇宙的陰謀』

 (コンノケンイチ)(たま出版)1990/5

ペガサス座のNGC7078(メシエ15)にある拠点

・ネットワークの移動範囲には、ペガサス座のNGC7078(メシエ15にある拠点を含むが、彼らの本拠地はレチクル座にある。レチクル人たちは天体研究と生命の分析に完全に焦点を合わせた文明を持っている。

・このため彼らの天体天文学の技術は進歩し、その結果、レチクル人たちは探査及び交易ルートを張り巡らし相互接触を図り、星間拠点や宇宙社会を築くことができた。

・ネットワークに所属する多数の宇宙船がこれまで、地球の上空で大気圏飛行を行ってきた。

レチクル座Z1とレチクル座Z2は二重の発進基地で、地球から37光年離れている。宇宙船が分析指令宇宙船と絶えず連絡を取り、突き詰めた討論を行う能力は休みなく発揮されている。

・証言によると、すでに米政府では宇宙人の種類を4種類も確認しているということです。鼻が大きい「ラージノーズグレイ」、それに使われているクローン生物らしい小人タイプの「グレイ」、人間に似た美しいタイプの「ノルディック」、髪が赤い「オレンジ」というタイプで、中でも「ラージノーズグレイ」という宇宙人とは協定まで結んでいたというから驚きますね。この「ラージノーズグレイ」は、悪いタイプの宇宙人らしく、人間や牛をさらって切り刻んだり殺したりするし、それを米当局は黙認していたというから、いったいどうなっているのでしょうか。

・アメリカでは多いときには年間1万頭の牛が「グレイ」に殺されて彼らの栄養源になっているといいます。そんな大それたことを国民に秘密にしておくのは危険だといって公表しようとしたケネディは、そのため暗殺されたというから驚いたものです。

『月に別世界の宇宙船がいた!』

(宇宙飛行士ジム・アーウィンの証言)

(根岸邦明)(朋興社) 1995/4

アポロ15号 宇宙飛行士ジム・アーウィンの証言

・アポロ15号(1971年)ジム・アーウィンほど、誠実で勇気ある宇宙飛行士はいないと思う。残念ながらアーウィンは、1991年にこの世を去ってしまったが、帰還後彼は、キリスト教の伝道者として、アメリカはもとより世界各地で数多くの講演活動を行い、多くの人々に感動を与えている。

・厳しいかん口令のせいかほとんどの宇宙飛行士はUFOについて堅く口を閉ざしている。しかしアーウィンは、1984年、日本のテレビ取材班の独占インタビューではっきりとUFOというよりも壮大なスケールの別世界のスペースクラフトが飛行していたのを月面で見たと驚くべき発言をしていたのである。

月世界を統治する者

・そしてツィオルコフスキーの予見したようにアーウィンらは現実に月の世界で、別世界のスペースクラフトに遭遇したのである。それはけた外れにスケールの大きな、遥かに優れた機能を持つ、美しく輝く宇宙船であった。

・しかも、アーウィンは月面でテレパシー的スーパーな能力を発揮したり、天使や神の臨在を強く感じたといっている。このことは、月は高度に進化した知性ある者に統治されていて、その環境、場が非常に高いレベルに維持されていることを意味していないだろうか・・・。

月面の飛行物体

また1982年アマチュア天文家の水島夫氏が東京自宅の望遠鏡に設置したビデオの映像にキャッチされてテレビで放映されセンセーションを呼んだ、月面上でUFOの数々の飛行活動もアーウィンの報告・証言はリアルに裏付けている。

まことUFOはそこにいて、今でも活動しているのである。そこは彼らの活動圏なのだから・・・。

UFO原理と宇宙文明—―21世紀科学への展望』

 (太田竜)(日経企画出版社)1991/6

クーパー氏の情報は大きな影響を与えた

・クーパーによれば、米政府の極秘文書は4種類の異星人を挙げているという。一つは、米政府、MJ12が協定を結んだ相手であるラージノーズグレイ(大きな鼻の灰色人)、二つは、ラージノーズグレイのために働いているグレイ(灰色人)、三つは、ノルディックと呼ばれる金髪で人間に似たタイプ。四つ目はオレンジと呼ばれる赤毛で人間に似たタイプ。異星人の故郷はオリオン座のある星、バーナード星、そしてゼータ2。「ノルディック」、「オレンジ」については立ち入った情報は伝えられていない。

・クーパー氏のよって明らかにされた米国政府の一連の秘密文書、及びその他のUFO情報によれば、ラージノーズグレイ異星人及びグレイ異星人は、米政府との秘密協定により、米国内に秘密基地を有し、ここでは各種の人体実験、動物実験が行われており、また人間を誘拐して、脳内、体内に極微の装置を植え込むプロジェクトを実行しているという。

・UFOによる誘拐事件を調査しているニューヨークの著名な画家、ホプキンス氏の推測によると、すでに人類の1%が異星人によってさらわれて、なにものかを植え込む生体実験を受けている。人類の1%というのは多すぎる感じだが、米国人の1%(250万人)という数字はあり得るようだ。この植え込みが事実であるとしても、その目的が何なのかそれは未だ分からない。

『 UFO、ETの存在証明—―エリア51フィルムの謎』

 (竹本良+小川譲治)(KKベストセラーズ) 1998/7

4タイプの宇宙人

1つのタイプは、完全な人間でした。人間そっくりなので、道ですれちがっても判別する方法はありません。他に3つのグループがあります。1つは灰色で比較的小柄で、3.54フィート、4.5フィートの人もいます。彼らを宇宙人と気づかずに道ですれ違っていることもありえます。次のグループは、爬虫類的な性質を持っています。軍や警官に間近に見られたグループは皮膚が爬虫類のようで、目の瞳には縦の切り口がありました。2本の腕と足、2つの目という点は人間そっくりですが、レストランや飛行機の隣に座ってショックを受けないことはありません。彼らは、人間ではないのですから。最後のグループは非常に背の高い白人で体毛はなく身長89フィートあります。巨体ですから道を歩いていると振り向いてしまいます。

<ETの多様性>

私の30年間にわたる総合的な研究で、少なくとも12のグループと接しているかもしれないことを発見しました。1964年の時点で分っていた4グループだけではなく、数百グループの宇宙人と接しているかもしれないのです。我々は、他の惑星だけでなく、他の恒星や銀河系の人々の訪問をうけていると知りました。そして、我々の技術者および科学者は他次元からの先進的宇宙人と接していると知りました。この現実と可能性を受け入れることで、ニュートンやアインシュタインの物理学概念はくつがえされました。

『エイリアン・リポート』 

(ティモシー・グッド)(扶桑社)1996/1

緑色のヒューマノイド

1980年4月、テキサス州ワェーコ付近で、ある牧場主が、出産を控えながら行方不明となっていた牛を探していると100メートルほど離れたメスキートの木々の間の開拓地で、背丈が1.2メートルほどの二人の“生物”と遭遇した。「彼らは、春のメスキートの葉のような緑色をした、体にぴったりの衣服を着ていた」その牧場主は、リンダ・ハウに言った。「両足もそれに覆われていた。手は卵形で、先が尖り、地面に垂れていた。二人は牛の両脇にいて、牛を連れて行こうとしていた。彼らは、そろって腕を前後に振っていたよ。両手も体と同じような緑色だった。全身緑一色だったよ

・小人のような生物は太っても痩せてもおらず、ややたくましい体つきをしていたと牧場主は語った。鼻や髪の毛はなかった。突然、彼らが、同時にこちらを振り返ったので目尻が細くつり上がった目が見えた。「つり目」で「大きな黒いアーモンドのような目だった」という。「私は、彼らに見られているのが恐ろしかった。彼らに誘拐されたという話を新聞などで、読んだことがあったから、空飛ぶ円盤か何かに連れて行かれては大変だと思ったんだ!私は、大急ぎで丘を駆け下った・・・・

レティクル座ゼータ星

・報告書は、“ザ・キッズ”のことを取り上げていた。これはおそらくエリア51S4にある宇宙船の少なくとも一機に乗っていた小人たちを指すのだろう。彼らの星はレティクル座ゼータⅡの第4惑星、レティキュラム4だといわれている。(1988年のドキュメンタリー番組で、ファルコンもやはり、どの惑星から来たかについて言及していたが、彼は連星系の第三惑星だと述べていた)。レティクル座ゼータ星系を構成する二つの星は太陽(G2タイプ)に似ており、太陽系からおよそ37光年離れている。二つの星の間の距離は約5500億キロあり、共通する重心の中心点の周囲を回るのに10万年以上を要する。ゼータ1とザータ2は、地球以外にいる生命体を探す際の有力な候補地にあがっている。ともに地球に似た惑星系を持っているらしい。概況説明書には、人類はエイリアンによる定期的な遺伝子の“修正”の産物であると書かれていた。

『チベット第3の目の謎』 

(中岡俊哉)(二見書房)1994/4

古代インドに伝わるもう一つの「死者の書」

・「具舎論」と呼ばれる書物がそれである。本来は哲学として釈迦の教えをまとめあげたものだ。その中に「死者の書」と非常に似た「死後の世界」の描写があった。

内容は次のようになっている。

1、死と共に人間は肉体と肉体でないものに分れる。肉体と分かれた死者は人の眼には見えない身体を持つ。

2、見えない身体は“細身”と呼ばれ非常に細かいものからなる。そのために物質を通り抜けることができる。

3、五感の機能は保たれ、見たり、聞いたり思ったりすることができる。匂いをかぐことによって食事の代わりをすることも可能だ

4、空を自由に移動でき遠い場所でも一瞬にして行くことができる。

5、やがて次の生を得て、この世に再び生まれる。生まれ変わるまでの期間は人によって異なり、生前の生き方が好ましくない者は長く死後の世界に留まる。

 このように具舎論には「チベットの死者の書」に相通じる死の面が記されていた。

『ユングは知っていた』

(コンノケンイチ)(徳間書店) 1998/10

UFO・宇宙人・シンクロニシテイの実相!)

「グレイ」は人間の無意識の中に入ってくる

・人間誘拐を行って各種の実験をしている宇宙種族は、通称「グレイ」と呼ばれる宇宙人で、発進母星は、レチクル座ゼーター星系の惑星である。ひと口に「グレイ」と称しても「純正種」、「変性種」、「混血種」の三種類いる。

宇宙船への人間の転送は、肉体の分子波動エネルギーに返還する方法がとられ、当人が存在する空間ごと、そっくり宇宙船に転送する。移動の際に体が壁や扉を通り抜ける感覚を経験するのはそのためである。野原のような広い場所で行うときは、無重力状態を空間に作り出す。そうすると糸のついた風船を引き寄せるように簡単に体を宇宙船へ導くことができる。宇宙船に運ばれた後は物質としての肉体に戻されるが、自分自身を傷つけない程度に体を麻痺状態にしておく。

琴座こそ、銀河ファミリーにおける人間型生命体の発祥地

・地球人のDNAの流れの基は琴座にあるが、琴座系グループはヒューマノイド(人間型生命)の創造を地球で行った最初の宇宙人である。琴座こそ、銀河ファミリーにおける人間型生命体の発祥地であり、人類の歴史にも琴座に関する神話が数多く残されている。

現在のシリウス星人、オリオン星人、プレアデス星人、ベガ星人、ゼーター・レチクル星人を含む様々な宇宙人は琴座で発生した種族の子孫であり、銀河系ファミリーの中ではヒューマノイド型の肉体を有するようになった最初の知的生命体である。

・かって地球人の遺伝的ルーツである琴座文明と、真っ向から対立する文明へと発展したのが、ベガ星系の文明だった。この二つの文明では長い間にわたって紛争が続いた。ちなみに地球への最初の訪問者は、琴座星人とプレアデス星人だった。

『聖別された肉体』

(オカルト人種論とナチズム)

(横山茂雄)(風の薔薇)1990/10

金髪白晢碧眼のアーリア=ゲルマン人種

・『20世紀の神話』において、アーリア人種が世界史の舞台でこれまでいかに大きな役割を果たしてきたかを彼らが常に支配人種であったことを、ローゼンベルクは力説する。そして、金髪白晢碧眼のアーリア=ゲルマン人種とその北方的文化の絶対的優位性を証明するために彼が導入したのは、アトランティス北方説及びアトランティス本地説に他ならない。

・ローゼンベルクによればこれらアトランティス=アーリア人たちは「白鳥の船及び龍頭の船に乗って」地中海からアフリカへと渡り、また陸路を通って中央アジアを経て、中国へ、また南北アメリカへと大移動を行った。彼はまたヨーロッパから北アジア、アイルランドへといった移動経路も想定している。それらの移動の「証拠」として、ローゼンベルクはたとえば、古代エジプトの支配階級の風貌には、アーリア=アトランティス的要素(つまり金髪白晢碧眼)が見出せると主張し、一方、その被支配階級ハム人種は「アトランティス人と異人類の原始民族の混合的変種であると断定する。さらに楔形文字やその他の地球上の文字の起源が「アトランティスの(祭祀的)象徴に遡る」可能性までが暗示される。

『人類の最盛期』(1930年)において、頂点に達するゴルスレーベンの奇怪な神秘主義の中核を成すのは、リストから引き継ぐルーン・オカルティズムであった。彼はルーン文字を手掛かりに太古の栄えあるアーリア文明を再構築しようと欲し、ルーンとは「神の息子たち、アーリア人種」の人種=人間霊と世界霊との本当の関係から生じたものであり、これらの文字は真の探求者をその宇宙的故郷へと連れ戻し、神との神秘的合一を授けてくれる、と主張した。したがって彼は、紋章からピラミッドにいたるありとあらゆる場所にルーンの痕跡を「発見」することになった。

・白色人種はアトランティスから発生したものであり、アトランティスとは、神人の住んでいた理想郷、「ドイツの伝説のアサ族の地に他ならない」と記して、アトランティス伝説を自分の妄想体系の一部に組み込んでいる。

アトランティスと並んだゲルマン民族の始源を示すものとランツが考えたのは、ブラヴァツキーが第二根源人種ハイパーボーリア人の名前にも選んだギリシア神話で北国の彼方の極地の地に住む神聖な民とされるヒュペルボレオスである。かれは、ヒュペルボレオスとはゲルマン民族のことを意味するのだと断定した。

『オカルティズム事典』 

(アンドレ・ナタフ)(三交社)1998/7

アガルタ、世界の中心=ナチとトゥーレ

・<世界の中心>という考え方はギリシア文化、ヘブライ文化の中に見出される。それは、オカルティズムの中にも存在する。

この「アガルタ」というチベット語は、「地球の中心にあり、<世界の王>が君臨する地中王国」という意味である。「地球の中心」は明らかに象徴的な場である。ギリシア人は大地の中心である「デルポイ」をいわばへそ(オンパロス)と呼んだ。大きな都市国家はすべて周辺空間を神聖化した。また、そうした都市国家をつくること自体、宗教的意味合いを持っていたから、それは「世界の中心」といわれたのである。中心がいくつか同時に存在したため問題を生じたが、これは政治的に解決された。

・<中心>という観念には興味をそそるものがある。というのも、その観念はミクロコスモスとマクロコスモスの照応を連想させるからだ。また哲学的にいうと、<普遍>と<個>との一致をも想起させる。<地球の中心>の観念はジュール・ヴェルヌが『地底旅行』で利用した神話とも暗に呼応している。しかし、中には、この神話をめぐって放埓な空想をほしいままにした者もいる。神秘主義者サン=ティーブ・ダルヴェードルは<アガルタ>という語をリバァイバァルさせた張本人だが、彼はそれに「霊的な親近性」を認めることで、自分のシナーキー運動を正当化させようとしたのである。探検家F・オッセンドフスキーの『獣、人間、神話』によれば、1922年、モンゴルで、アガルタに身を潜める<世界の王>の密使に出会ったという。『世界の王』という著作をものにした神秘主義者ルネ・ゲノンにいたって、ようやく放縦な空想からの誘惑に屈しなくなる。

 トゥーレのような<北方楽土>をめぐるシンボリスム(トゥーレはナチの御用学者ローゼンベルグ『二十世紀の神話』の中でゆがめられ、骨抜きにされている)が存在するが、それらはいずれもアガルタになぞらえることの可能な形象である。

『世界醜聞劇場』

コリン・ウィルソン ドナルド・シーマン

青土社   1993/7

<『霊能力の源泉「第三の目」のいんちき   L・ランパ』>

1955年の某日、一人の男がロンドンのグレートラッセル街の出版社フレッド・ウォーバーグに面会を申し出た。剃髪姿の男はドクター・T・ロブサング・ランパと名乗り、自伝を書いたのでウォ-バーグ社から出版していただきたいと来意を述べた。自分は医師と言い、重慶大学(中国)が出したという英文の紹介状を差し出した。ウォーバーグは原稿を見ることに同意した。それは次のような魅力あふれる内容だった。裕福な両親の息子ランパは、7歳の時に占星学者に認められて僧籍に入り、僧院で修行した。

・ウォーバーグはいささか疑いを抱いた。原稿の内容は本物らしい。しかし、文章は英語で、しかも極めてくだけた調子だ。「凧をあげるなど考えてもいなかったぜ。馬鹿げた考えと思った。あぶない、これからの前途をこんなことでパーにするなんてやばい。そこでお祈りと薬草の道へ戻ったというわけ………」。これがチベット人が書いた英語?数人の専門家の意見を徴したが、結論はさまざま。ランパは自分はチベット人と言い張った。

そこでウォ-バーグはテストした。チベット語の単語をいくつか示し、分かるかと尋ねた。ランパは分からないと認めたが、それには立派な理由があると説明した。第2次世界大戦中、日本軍の捕虜になった。日本軍はチベットの情報を探るため、彼を拷問にかけた。ランパは霊能力を用い、チベットの記憶を自分の頭からすべて消去した。

ウォーバーグは疑問をぐっと飲み込み、本の出版に踏み切った。結果は、彼の商売のセンスを充分に裏づけるものだった。本はベストセラーになり、ほかの国でも翻訳された。ランパは大金持ちになった。

・ここで「チベット学者」の一団が疑問を抱いた。クリフォード・バージェンスという私立探偵を雇い、ロブサング・ランパのことを調べさせた。その結果こんなことが判明した。「ランパは、現実にはシリル・ヘンリー・ホプキンズというデヴォン出身の男で、現在テムズ・ディットンに住んでいる。ホプキンズは1911年にプリマス近くのプリンプトンで生まれ、父親の水道工事の仕事に入った。彼は心霊現象に大いに興味をそそられたらしい。子供の時中国にいたと主張している。中国や中国の事物に異常な幻想を抱いているらしい。ウェーブリッジでの会社員時代を知っている夫婦者から『神霊通信』の編集者ジョン・ピットが聞いた話によると、ホプキンズは中国空軍の教官をしていた時、パラシュートが開かない事故を起こした。後にホプキンズは名をカール・クオン・スオと改め、クオン博士と自称し、チベットで生まれたと主張し始めた」

・しかし、以上のいかがわしい成り行きにもめげす、ランパは次の本『ラサの賢者』を書き、1959年にスーヴェニア社から出版した。「前著『第三の目』は社会に大きな反響をまき起こしたが、著者ランパ氏の説明では、頭部に打撃を受け軽度の脳震盪を起こして以来、氏はチベットのラマ僧ランパに『乗り移られ』、このラマ僧ランパが著者を通じて本書を執筆したとのことである」。

・『ラサの賢者』は、ランパの言うことならなんでも信じる読者が確実に存在することを示した。3冊目の本『ランパ物語』も自伝で前著の続きだった。ランパは日本軍の捕虜になるが、処刑の運命からロシア領内へなんとか脱走し、モスクワのルビアンカ刑務所に収容される。さらにここからも脱走し、ヨーロッパを経由してアメリカへ渡る。しかし、この本の絶対のハイライトは第7章である。ランパは肉体を離脱して星気圏へ上昇した。そこには旧師のラマ僧ミンギアル・ドンダップが待っていて、彼にこう告げた。「お前の現在の肉体はあまりに傷みがひどい。やがて死ぬだろう。我等はイングランドの地と接触を保っている。この人は肉体を離脱したがっている。我等はこの人を星気圏へ招き、状況についてよく話し合った。この人がはなはだ肉体を離脱したがっていること、それに我等が求めることならなんでもすると確約した……」。後にイングランドの地でランパはこのイングランド人の履歴をアーカーシャ記録で知ることができた。アーカーシャ記録とは、かつて起きたことすべての「心霊精気体」に刻された記録である。その上でランパはこのイングランド人のベッドルームへ星気体で赴き、この人の星気体と会話を交わし、肉体交換で両者に合意が成立した。

肉体交換についてのランパの説明に、かなり多くの読者が納得したらしい。彼はその後も本を出し続ける。『古代人の洞窟』、『ラマと共に住みて』、『人は永遠』、『古代人の智恵』など。次の『金星訪問』では、空飛ぶ円盤で金星に着陸し、そこに暫時滞在し摩天楼の都市の中でアトランティスやレムリアの歴史を研究する。(後の宇宙探査船の調査により、金星は暑すぎていかなる形の生物も生存できないことが判明している)。

・ホプキンズは、寓話という逃げ道を用意することで、いかなる懐疑家も否定できない物語をでっち上げたらしい。

<●●インターネット情報から●●>

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)

(ロブサン・ランパ)

ロブサン・ランパ(Tuesday Lobsang Rampa191048日 – 1981125日)は、偽書『第三の眼』(The Third Eye)の著者として知られる人物。本名はシリル・ヘンリー・ホプキンズ(Cyril Henry Hoskin)で、後述する様に生粋のイギリス人である。

(判明した正体)

しかし『第三の眼』の刊行直後から専門的なチベット研究家から記述内容に疑問が呈された上に彼の経歴についても疑いが生じ、私立探偵クリフォード・バージェスによってランパの来歴が調査された。その結果は、ランパ自身が語っていたのとは著しくかけ離れたものであった。

ランパことホプキンズは、プリマス近郊に水道工事業者の息子に生まれ家業を継いでいた。心霊現象やオカルト特にチベットや中国の神秘思想に深い関心を抱いていたが、中国やチベットを訪問していないばかりかイギリスを出国したことすらなかった。だが、ホプキンスはカール・クアン・スオ博士を自称して心霊現象の著作や小説を書き、彼方此方の出版社に売り込んでいた。

この事実が暴露されると、ランパ=ホプキンスは「脳震盪を起こした際にラマ僧のロブサン・ランパが自分に乗り移って書いたものだ」と弁解、続編として『ラサの賢者』『ランパ物語』などを上梓するものの、あごひげを生やして剃髪したラマ僧姿の写真を公開したところ専門の研究者から「ラマ僧がひげを生やすことはありえない」などの厳しい指摘を受け、薮蛇となった。ただ、超心理学的現象のなかには、憑依現象がいくつも見うけられ、ロブサン・ランパにチベットの僧が乗り移ったのではないかという説もある。実際楽屋裏が公開されてからも支持はそれほど失ってはいない。その後アイルランドからカナダへ移住し、1973年にカナダへ帰化。同地で没した。


by karasusan | 2018-04-29 20:31 | UFO | Comments(0)